蔦井は創業60周年を迎えた令和6年6月、新たな人事評価制度として「チェンジ・マネジメント」を制定・導入した。これは、多彩な能力・キャリアを持つ人材をより的確に評価・処遇し、人材育成や従業員のモチベーションアップにつなげることを目的としたもの。背景には事業の多柱化により、人事評価の公平性や納得感を担保することが困難になったという事情がある。そこで、令和5年5月に社内プロジェクトチームを立ち上げ、およそ1年をかけて議論を重ねながら新制度を整備してきた。
今回の改革により、当社の人事評価制度は従来の年功序列型から、努力やチャレンジを重ねた人が報われる能力・成果重視型へと移行。社員は、会社の3カ年計画に沿った個人目標を年度ごとに具体的に設定し、上司をはじめ複数の評価者がそのプロセスや達成度を評価する。設定した目標の進捗状況をこまめに共有する上司とのコミュニケーションの機会も惜しまない。評価結果は昇給や昇進、報酬に反映される。
変化が激しく、先を見通すのが難しい時代の中、企業が成長し続けるためには、縁あって集まった人材の誰もが能力や個性を存分に発揮し、生き生きと活躍できる組織づくりが欠かせない。蔦井は「チェンジ・マネジメント」の取り組みを通して、創業以来の「公共インフラへの貢献」「お客様を大切に」などのDNAを次世代へ継承するとともに、新たな価値創造と持続的な成長を目指していく。社名の通り、水(井戸)を得て、力強く成長していく蔦のように。
2024 令和6年
6月